90年代、アーケードゲームブーム真っ只中に、カプコンが送り出した『X-Men vs Street Fighter』。このタイトルは、当時大人気だったマーベル Comics の「X-メン」とカプコンの看板格闘ゲーム「ストリートファイター」という2つの巨大IPが奇跡のコラボを果たした作品だ。
プレイヤーは、リュウ、ケン、春麗といったお馴染みのストリートファイター達に加え、ウルヴァリン、プロフェッサーX、マグニートなど、個性豊かなX-メンキャラクターの中から、最大6人を選んでチームを編成し、対戦に挑む。
ゲームシステム:シンプルながらも奥深い戦略性
『X-Men vs Street Fighter』は、2Dの横スクロール型格闘ゲームだ。操作は、基本的には他のストリートファイターシリーズと同様で、パンチ、キック、必殺技といったコマンド入力でキャラクターを操作する。
しかし、本作には、独自のシステムが搭載されている。
- アシストキャラクター: 3人編成のチームから、戦闘中に他の2人のキャラクターを「アシスト」として呼び出すことができる。アシストキャラクターは、攻撃や防御など、様々な役割を果たす。
- コンビネーション攻撃: チームメンバー同士で連携して攻撃する「コンビネーション攻撃」を実行可能だ。
これらのシステムのおかげで、『X-Men vs Street Fighter』は、単なる対戦ゲームではなく、チーム編成や戦略的なキャラクター交代が重要になる奥深いゲームに仕上がっている。
魅力的なキャラクターたち
『X-Men vs Street Fighter』には、両作品から計20以上のキャラクターが登場する。
キャラクター | 所属 | 特徴 |
---|---|---|
リュウ | ストリートファイター | 真の格闘家を目指す、ストイックな男 |
ケン | ストリートファイター | リュウの親友でありライバル |
春麗 | ストリートファイター | 強烈な気功を操る、美しい女性格闘家 |
ウルヴァリン | X-メン | 超回復能力を持つ、屈強な戦士 |
プロフェッサーX | X-メン | 精神力を用いて攻撃する、X-メンのリーダー |
マグニート | X-メン | 金属を操る、圧倒的な力を持つミュータント |
それぞれのキャラクターは、個性的な能力や必殺技を持ち、プレイヤーは自分好みのキャラクターを選んで戦いに挑むことができる。
ストーリー:マーベルとストリートファイターの世界が交錯!
『X-Men vs Street Fighter』のストーリーは、シンプルなものだ。
ウルヴァリンが突然出現し、マッドサイエンティストが開発した「サイコ・パワー」と呼ばれる装置によって制御されたロボットが街を襲撃する。
この事件をきっかけに、ストリートファイターの面々も巻き込まれていく。そして、X-メンとストリートファイターは手を組み、世界を救うために戦いを繰り広げることになる。
グラフィック:当時のアーケードゲームとしては高品質!
『X-Men vs Street Fighter』のグラフィックは、当時のアーケードゲームとしては非常に高品質だった。キャラクターのデザインはもちろん、背景の細部まで丁寧に描かれており、迫力のある演出でプレイヤーを魅了する。
特に、キャラクターの必殺技が炸裂した時のエフェクトは、当時としてはかなり衝撃的であり、多くのプレイヤーを興奮させた。
サウンド:あの名曲も収録!
BGMや効果音も、ゲームの世界観にperfectlyマッチしており、熱戦を盛り上げる。
さらに、『X-Men vs Street Fighter』では、カプコンの格闘ゲームシリーズの定番である「勝利時」と「敗北時」のセリフが、キャラクターごとに用意されているのも特徴だ。
総評:90年代を代表する対戦格闘ゲーム!
『X-Men vs Street Fighter』は、マーベルとストリートファイターという二つの巨大IPのコラボによって生まれた、まさに夢の対戦格闘ゲームと言えるだろう。
シンプルな操作性ながらも奥深い戦略性を持ち、魅力的なキャラクターたちが勢揃いしている本作は、90年代を代表する格闘ゲームの一つとして、今もなお多くのファンに愛されている。